校長挨拶

本校ホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

本校は、明治26年(1893年)に秋田県尋常中学校(現秋田高校)に農業専修科が設置されたことに始まり、県内で2番目に長い歴史を誇る伝統校です。平成28年には校舎を改築し、木材がふんだんに使用された温かみのある近代的な校舎となりました。

校内には、実習棟をはじめ、2つの体育館や武道場、雨天練習場、セミナーハウス、アグリマーケティングハウス(農産物販売所)などが整備され、最新の温室棟や水田収納調整室棟を備えた2つの農場もあります。また、自然豊かな敷地には、野生のリスも生息し、四季折々の草木が学びの場を彩ります。陸上競技場や野球場、テニス・ハンドボールコートもあり、生徒たちは恵まれた環境の中で、学習・部活動・農業クラブ活動等に意欲的に取り組んでいます。

太田分校は昭和23年(1948年)に設置され、昭和61年(1986年)に完成した校舎は、ほどんどが秋田杉で温もりのある木造校舎です。地域と連携したユニークな教育活動にも力を入れており、生徒たちは地域の魅力を再発見し、発信する取組を続けています。

令和6年度の卒業生は、本校161名のうち進学が90名(四年制大学26名、短大14名、専門学校等50名)、就職が70名(県内50名、県外11名、公務員9名)と幅広い進路を実現しました。特に県内就職者の割合は高く、農業や関連分野に進んだ生徒は47名(29.2%)にのぼります。太田分校5名の卒業生も、進学2名(専門学校2名)、就職3名(県内)と、地域の担い手としての道を歩んでいます。

本校で秋田県教育庁のご指導のもと、「AKITA DXハイスクール・ラボラトリー事業」に取り組み、専門学科でのデジタル技術を活用したものづくり教育を推進しています。地域の未来を担うリーダーや、新たな価値を創造できる人材の育成目指しています。

また、令和9年(2027年)に北海道で開催される「全国和牛能力共進会(和牛の祭典)」への出場に向け、県・市町・JA等のご支援のもと準備を進めています。さらに、今年度からは、INPIT(工業所有権情報・研修館)の「知的財産開発校支援事業」にも採択され、生徒が生涯にわたり探究心をもって学び続ける「未来の創り手」となるよう、知財マインドの育成にも力を注いでまいります。

令和7年4月
秋田県立大曲農業高等学校
第37代校長 坂本寿孝

pagetop
error: Content is protected !!